ノートの取り方も大事。

こんばんは。教務課の江草優美です。

今、ウェブリーではオリジナルノートを作成し、来月には各生徒にそれを使っていこうと思っています。はじめは生徒にどのようにノートを取ってもらうかを話し合っていたのですが、そこから「じゃあオリジナルでノートを作ってしまえばよいのではないか」という話に発展し、色々アイデアを出しながらオリジナルのノートを作っていきました。

どんなノートなのかは…どこかにヒントがあります(笑)

それはさておき…このオリジナルノートには、ある思いを込めています。それは「授業の時にノートをしっかり取るだけでなく、そのノートを見返す時間を取ってほしい、復習に使ってほしい」ということです。

みなさん、学校でも塾でも、授業の時にノートは取りますか?(取っていましたか?)そして、そのノートを見返していましたか?

ノートを取ってもそれっきりで二度と見返さない、まとめノートを別で作成する、そもそもノートを取らない…いろいろな子がいると思いますが、これらはとても非効率でもったいないと思います。そもそもノートを取らないのは問題ですが、せっかく自分が書いたノートを一度も見返さなければ授業は思い出せません。また、わざわざまとめノートを別できれいに清書して作成する子もいますが、これはこれでとても非効率です。授業後にもう一度ノートを作るのは時間がかかりますし、そもそも「きれいなノートを作る」ことが勉強の目的ではありません。あくまでノートは「勉強を効率よく行うための道具」にすぎません。

では、何が一番良いのかとといえば、それはもちろん授業時や予習時にある程度整っているノートを取ること、そして、それをきちんと復習するときに見返すことです。

授業時や予習時にある程度整ったノートを取るといっても、そこまで丁寧にする必要はありません。字はもちろん丁寧に書く必要はありますが、そこまでカラフルにしたり、線は全て定規を使ってひいたり、問題文を全て写したり…といったところまではいりません。必要なのは「どこに、いつ、何を書いたか」そして「その授業・内容でのポイントは何か」です。

「どこに、いつ、何を書いたか」がわかるようにするには、ノートのページに日付を書くとか、やった内容の単元名やタイトル、教科書や問題集のページ数を書いておく、などがありますね。これらを書いておけば、復習するときに、いつやった内容なのか、どの内容・テキスト・ページをやったかがはっきりします。間違えた問題のやり直しもしやすいですね。

また、「その授業・内容でのポイントは何か」というのも重要です。

授業で教えてもらったことをひたすら全て写し、教科書に載っているポイントやまとめを全て写す…これはこれでよいのかもしれませんが、あとで見返した時に情報量が多すぎて、どれが大切なポイントなのかがわからなくなります。全て覚えられればよいのですが、そのようなお子さんは少ないと思います。

また、これはあまり重要視されませんが、お子さんのレベルや理解度によって、「大切なところ」というのは違います。それをはっきりさせて、ノートに反映させることがとても大切だと思います。

中学2年生で習う数学の「式の計算」、その中でも「式の値を求める問題」を例に説明しようと思います。文字式の文字のところに値を代入して計算する問題です。この単元をやった時に、生徒によってどんなところでつまづくか違うと思います。

・もとの文字式を整理してから値を代入した方が簡単なのに、先に値を代入してから計算して計算ミスしてしまう生徒には、「先に文字式を整理してから代入すること」を意識させる。

・もとの文字式の整理をするところで間違えてしまう生徒には、文字式の計算のやり方から復習して、考え方をメモさせる。

・他にも分数の計算で間違える生徒は、なぜ間違えてしまうのかを聞き出し、どうすれば間違えないかノートに書かせて意識させるなど、計算ミスが多い生徒もしっかりとなぜミスをするのかをノートに書いておき、意識させる。

このような形で、生徒ごとでどこまで理解できているか、なぜ間違えてしまうのかは違ってくるので、そこでノートに残しておくべき事柄も変わってきます。

これを考えずに、ただ教科書や参考書のポイントだけをノートにまとめても、なかなか成果にはつながりづらいと思います。(社会や理科などの暗記科目ならば良いのですが、英語や数学、国語などはただポイントだけを見てもなかなか成績は上がりづらいと思います。)

この生徒によって大切なポイントが変わってくるということは、ウェブリーの指導の内容にも反映させていますし、ノートに取らせる内容も変えています。これはなかなか大人数での塾ではなかなかできないことだと思いますし、個別指導の塾でもこのことを理解して生徒に指導できているところは多くないのでは、と思います。

オンラインの指導では、生徒のノートは確認できないのでは…という不安がある方もいらっしゃいますが、生徒にノートを写真に撮ってもらい、こちらにメールなどで送っていただいて確認することもしていますので、その心配もありません。また、授業中も画面越しに生徒にノートを見せて頂いて、こちらですぐアドバイスする…なんてこともできます。

長くなってしまいましたが、とにかく、ノートはただ取るのではなく、しっかり整えて取ることが大切です!