入試に向けた準備―高校1年生の冬の勉強

こんばんは!Wevery教務課の江草優美です。

だいぶ寒くなってきて、風邪も流行り始めました。こちらの教室でも、風邪やインフルエンザが流行っています。体調管理に気をつけて、もしちょっとでも体調が悪い時は無理せず休みましょう!病院も早めに行って、しっかり薬ももらいましょう。周りに移さないようにするのも大切です。特に受験生は気をつけましょう!!

昨日、何人か12月の分の面談を致しました。12月末は年末で、冬期講習もあり、生徒や講師も帰省していることもあるので、面談を何人かは今月に行っています。

その面談の中で、高校1年生の保護者様から、「高校1年の3学期では、どのように勉強を進めていったらいいのか?」とご質問がありました。

高校1年といえば、まだ大学入試までは日がありますが、2年が近づいてきて、そろそろ大学について意識し始める時期だと思います。特に今週末はセンター試験があり、それに合わせて模試をする高校も多いのではないかと思います。

もう志望校や志望学部をある程度決めている人もいれば、まだ大学については全然…という人もいると思います。今回は、この微妙な時期である高校1年生の冬の勉強や入試に向けた準備についてお話したいと思います。

 

高校1年生の人は、多分ほとんどの人が「まだ大学入試まで時間が十分あるから、そんなに意識する必要はないのでは?」と思っているのではないでしょうか。高校入試の時は、ほとんどの人が中学3年で準備して終わったのではないかと思います。高校入試は早くて1月から、公立入試は3月の初めなので、それでも間に合ったと思います。また、科目もだいたい主要3科目か5科目でほとんどの学校が同じですし、あまり入試についての情報を集めることも多くなかったと思います。

大学入試では、それなりの準備が必要になります。

まず、入試の時期が高校入試より早いです。推薦入試やAO入試に関しては、早いものでは夏にあるものもあります。高校3年の夏から入試が始まってしまうのです。だいたい秋にかけて推薦やAO入試が実施されるので、ここでもう大学が決まってしまう人もいます。一般入試はだいたい冬が多いですが、大学・学部によってかなり違いがあるので注意が必要です。国公立大学を受けるならばセンター試験があり、1月中旬です。その後個別試験が2月末や3月にあります。

一番早い入試のこと考えれば、高校2年生から本格的に準備をしていなければ間に合いません。

また、学習内容も高度ですので、しっかり予習復習が必要ですし、国公立やレベルの高い大学であれば受験科目数も多くなります。さらに、大学ごとや学部、学科ごと、入試の形式ごとで入試の形式、問題、日程、科目が全く違うので、事前に自分の受けたい大学や学部について調べておかないと、「この大学のこの学部に入りたかったのに、募集が終わっている!」「この学部受けようと思っていたのに、勉強していない科目がある!」「勉強していた科目で受けられない!」など、悲惨なことになりかねません…(実際に不幸なことになってしまった話をいくつか知っています…)

 

ということで、ここまで、「高校入試と違って大学入試は入念な準備が必要」ということを話していきましたが、具体的に何を高校1年生でやれば良いのかを、ここからお話しようと思います。

まずは、志望校についてそろそろ考え始めましょう。特に志望学部、学科です。将来、どんな仕事がやりたいか、どんなことを研究したいか、何に自分が興味を持っているか…などを考えてみましょう。だいたい考えたら、自分がやりたいことができる大学や学部、学科を調べて探しましょう。同じ名前の学部でも、大学によって学べることが違うことがあります。特に、教授によって研究している内容が違ったり、大学によってカリキュラムが違ったりするので、よく調べましょう!一番はその大学に行って、大学生や教授に聞いてみることです。行けなくても、資料を請求して見てみたり、教授にメールなどで問い合わせてみるのも良いと思います。

そして行きたい大学や学部、学科が決まったら、どんな入試を行っているか、どんなことが必要か調べましょう。年によって変わることがありますが、今年度の入試についてまずは調べてみましょう。推薦入試やAO入試も色々な形式があります。一般入試でも、必要な科目が大学や学部で全く違うので、よく調べましょう。

ここまで調べたら、これから入試までに自分は何を勉強しなければならないのか、何を準備しないといけないのかがわかります!

 

そして、高校1年生でやっておくべき勉強についてです。やはり主要3科目の英語・数学・国語が最も大切です。

特に英語に関しては、成績を上げるのに時間がかかる代わりに、基本的にどの入試でも必要な科目になります。もし英語がいらない状態で大学入試を終えられたとしても、英語の能力は今後様々なところで評価されていきます。ですので、英語は力を入れて勉強しておきましょう!!

英語でも、英単語を覚えていない人は今から対策を始めましょう。学校で英単語帳が配られている人がほとんどだと思うので、まずはその単語帳を完璧にしましょう。もしその単語帳の難易度と自分の英語の能力が合っていないな、と思ったら、書店に行って自分に合うレベルの単語帳を探して買いましょう。おすすめはZ会の「速読英単語」シリーズです。長文がセットになっているので、長文読解の練習にもなりますし、単語の用例もわかります。CDも売られているので、それも買えばさらにリスニングの練習にもなります。入門編から様々なレベルが売られています。一番基本となる「①必修編」は、センター試験やある程度のレベルの大学まで対応ができるので、必修とありますがそれをやっておくだけでかなりの力が付きます。

また、英文法も大切です。今まで習ってきた文法がしっかりわかっているか、文法だけの問題集も出ているので、それで確認してみるのも良いかもしれません。選択式の問題でよいので、しっかり復習して身に付けておきましょう。

数学は、進みが早い高校では数Ⅱに入ったところだと思います。まずは数Ⅰ・Aをしっかりできるようにしておくこと、そしてこれから習う内容も復習をしっかりして勉強しておくことが大切です。つまり、学校の勉強を大切にしましょう!数学を入試で使う場合、数Ⅰ・Aは基本使いますが、文系であればそこまでで終わることが多いです。国立であれば数Ⅱ・Bまでが基本です。理系ならば数Ⅲや数Cまで必要になる場合があります。

国語は、古文・漢文の基礎を押さえておきましょう。理系では必要になることが少ないですが、必要になることもあるので高校1年生の段階ではしっかり準備をしておきましょう。古文では、動詞の活用、助動詞の用法を押さえること、そして英語同様、古文単語を覚えておきましょう。漢文も、漢字の読み方や構文など、習ったものをしっかり復習して押さえておきましょう。

 

とにかく、「主要3科目の基礎を押さえること!」これをしっかり高校1年の間にしておきましょう。英単語を中学の時からまともに覚えず、高校2年の途中から鬼のように練習して私はなんとかなりましたが、それはほかの科目がある程度できていたから、また中高一貫である程度のレベルの勉強は国語や数学は終わっていたからというのが理由にあります。また「鬼のように」とありますが、実際に英単語だけをしばらくずっとやっていたような感じです。

そうならないように、しっかり1年のうちに基本を押さえましょう!!

理科や社会科系の科目は、高校2年の後半や3年からでもなんとかなりますし、科目選択でいらない場合も結構あります。また、もしあったとしても配点が主要3科目より低い場合が多いです。

まずは英語・数学・国語! しっかりやっておきましょう!!