こんばんは、Wevery教務課の江草優美です。
Weveryでは最近海外在住の会員が増えてきております。そこで、海外在住の生徒さんを指導してきて思ったことや考えたこと、海外在住で日本の学校を受験される方が注意すべきことなどを書いていこうと思います。(海外といっても様々な国や地域があるので、あくまで参考程度です。)
今回は様々な科目の中でも、重要な科目の一つである算数・数学についてお話したいと思います。
日本の算数・数学教育と海外の算数・数学教育。よく海外で現地の学校に通っていた生徒が、日本の問題や入試形式を見て戸惑う点が、「計算機が使えず手計算である」「公式が問題に明示されておらず、覚えていないといけない」という、この2つだと思います。
まず一つ目の「計算機が使えず手計算である」点。日本では当たり前のように手計算で算数や数学の授業が行われており、あらゆるテストの時でも基本は手計算です。しかし、海外では多くの国が授業でも試験でも計算機を使用して計算は行っています。普段計算機で計算していると、手計算に慣れていないので、どうしても時間がかかり、計算ミスを起こしてしまいます。
日本の試験を受けようと思った時には、計算問題を手計算で解いて慣れていくことがまず大切です。「計算機使った早いし、計算する時間が無駄では・・・」と思いますが、日本のこの試験形式はしばらく変わりそうにありません。(計算機を使うのが当たり前という国の状況を聞いて、なんでこの時代にわざわざ手計算させるんだろう日本は・・・と思ったのはここだけの話です)
もう一つの点、「公式が問題に明示されておらず、覚えていないといけない」ところ。特に気になってくるのが大学受験だと思います。例えば図形の問題。あらゆる定理や公式を駆使して基本的に解いていくと思いますが、日本の試験では図が出されており、いくつか分かっている辺の長さや角度などが表示されているのみで、公式や定理類は基本的に書かれていません。全て頭の中に入れている状態で、自分でどの公式や定理を使うか考えて解いていかなければなりません。
小学校で習うものから高校生で習うものまで、あらゆる知識を頭に入れた状態で解かなければ、全く試験が解けない、これが日本の試験です。2020年に教育改革があるので、少しずつ様々な入試問題の形式は変化しつつあり、知識重視から思考力重視に変化していっています。しかし、算数や数学の試験において、上記の注意点はしばらく変更はないと思われます。
現地の学校に通っていると、日本の試験を見たときに戸惑う方が多いです。しかし、しっかり対策を立てればそこまで不安になることはないと思います。また、海外から受験する場合、特殊な試験形式になることが多いですので、しっかりと自分の受けたい学校の試験形式を調べて、何が必要がを理解する必要があります。
上記の点は一般的な日本の試験ですので、もしかすると一般的な試験は全く受ける必要がない可能性もあります。よくインターネット等で調べてから考えていく必要があります。もちろん、Weveryではこのような海外のお客様からの相談も受け付けておりますので、よくわからないことがあればお問い合わせください。
日本と海外の試験の違いや注意点など、少しずつ書いていこうと思います。